日本共産党の志位和夫議長の著書『Q&A いま「資本論」がおもしろい』(赤本)をボロボロになるまで繰り返し読んだというフリージャーナリストが「傑作だったので、あなたにも読んでもらいたい」と“激推し”する動画をネット上で公開しています。
ユーチューブで「赤本」を勧める動画を公開したのは、インターネットメディア「フランス10」を主宰する及川健二氏です。
同氏は動画で、ソ連崩壊後に“社会主義・共産主義は終わった”“自由民主主義と資本主義が世界を席巻”し理想社会が訪れると論じた著名な学者もいたが、「現実はどうか」と問いかけます。その後も、湾岸戦争などの紛争やパレスチナ自治区ガザでのジェノサイドが続き、1%に富が集中する資本主義より、社会主義のほうが望ましいと米国の若者の多数が答えていると指摘し、「赤本」が解説している搾取の実態に言及。超富裕層が悪いのではなく、富が働いていない大株主に回っている搾取の構図こそ問題視していると紹介しています。
その上で、「赤本」は1日の労働時間を長くする搾取の仕組みと自由な時間を獲得するたたかいのほか、ジェンダー平等や気候変動問題、貧富の格差などの今日的課題の解決策などについても、『資本論』を引いて論じていると指摘。『資本論』の名で自説を語る学者もいるが、志位氏はマルクスの難しい言葉もそのまま引用しつつ、パネルを多用して「こういうことなのか」と目で見てわかるよう工夫しており、「迷ったときには『赤本』に立ち戻れば『資本論』をわかりやすく読めるのではないか」とアドバイスしています。
及川氏は、「赤本」は「現代の社会的病理を告発しているだけでなく、これから起こるであろう輝ける明るい未来社会も提示している」「『資本論』を俯瞰(ふかん)的に見て読破するという一本の道を歩む上での“地図”“ともしび”だ」と語っています。
赤旗9月29日より
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