キア・スターマーの政府は、軍事支援と政治的支援によってイスラエルの戦争犯罪を助長した罪がある、と非公式の調査の専門家たちは指摘している。

非公式のガザ法廷、英国をイスラエルのジェノサイドへの共犯と非難

2025年9月5日

英国ロンドン – ガザで何度かボランティア活動を行った英国人医師ニック・メイナード氏にとって、英国の「沈黙と無為」は、パレスチナ人に対するイスラエルのジェノサイドに対する政府の共犯行為である。

木曜日、初秋の雨がロンドンに降り注ぐ中、彼はイスラエルが空爆や銃撃、あるいは意図的な乳児用粉ミルクや医薬品の供給制限によって子どもたちに与えた負傷の凄惨な実態を語った。

非公式の調査会（英国がイスラエルの戦争犯罪に関与したとされる件を検証）の合間にアルジャジーラに語ったところでは、彼が手術した少年たち（11～12歳の者もいた）は「腹部や胸部への銃撃で明らかに狙われていた」という。

ある時、ガザのナセル病院で、メイナードが、設備が不十分な手術室で、爆弾の爆発という不協和音の中、患者を手術していたところ、13歳から14歳までの4人の10代の若者たちが「全員、睾丸を撃たれた」状態で運ばれてきた。

「特定の身体部位を狙った攻撃パターンは我々全員が認識していた」と彼は述べ、「イスラエル兵による標的練習と私が呼ぶ行為で説明がつく」と続けた。

また彼は、栄養失調で亡くなった生後7ヶ月のザイナブを記憶していた。「彼女の体には肋骨や骨が一本一本浮き出ていた」と彼は聴衆に語った。「砂糖を溶かした水で栄養補給されていた。ナセル病院では粉ミルクが完全に底をついていた」

「彼女が亡くなる4日前、米人医師団が不足を知り粉ミルクを持ち込んだ。しかしイスラエル兵が意図的にそれを没収した。あの粉ミルクがあればザイナブは助かったかもしれない」

2023年10月、ハマスがイスラエル南部を攻撃し、推定1,200人が死亡したことを受け、イスラエルは包囲されたガザ地区への攻撃を開始して以来、64,000人以上がガザで殺害されている。

金曜日で2日間の会期を終える、いわゆるガザ法廷は、元労働党党首であり、パレスチナ人の権利を長年にわたり支持してきたジェレミー・コービン氏によって主催されている。同氏は英国で新しい左翼政党を立ち上げる予定である。

英国がイスラエルへの武器供与を止めなかったことに抗議して辞職した元外交官のマーク・スミス氏が、金曜日、法廷で演説を行う予定である。

「国際人道法違反の共犯者」

国連専門家、虐殺を生き延びたパレスチナ人ジャーナリスト、議員、活動家たちも、キア・スターマー首相の政府との衝突を受けてコービン氏が取り組んでいるこの活動に貢献している。

6月4日、コービン氏は、武器や監視機の供給、英国空軍基地の使用など、ガザにおけるイスラエルの軍事作戦への英国の関与について、独立した調査を求める法案を下院に提出した。この法案は、数十人の議員と 20 以上の援助団体によって支持されたが、最終的には与党である労働党によって阻止された。

「政府が公的な公開調査を行わない場合、議会が現状を効果的に調査しない場合、それを実行するのは我々の役目だ」とコービン氏は述べた。「この（イベント）は、議会内外における私たちの主張を強化するでしょう… 起こっていることの多くは完全に違法であり、隠されるべきではないのです」

英国が、F-35 ジェット機の「重要な部品」を、「病院や学校を爆撃している」イスラエルに供給し続けるならば…それは、国際人道法違反の共犯者となることを意味します。

10 ダウニング街から目と鼻の先、ウェストミンスターの中心部で開催されたこの会議のパネリストの大半は、英国がイスラエルの戦争犯罪の共犯者であることに同意し、その中には労働党議員のリチャード・バーゴン氏も含まれていました。

「英国を含む一部の政府は、イスラエルの武装を支援しています」と彼は述べました。「それは共犯の一形態です」。

もう一つの共犯は「政治的共犯」だと彼は考えている。

「英国政府も、イスラエルに政治的な青信号を出していることで共犯であると言えるだろう」と彼は主張する。

英国は、ロシアのウクライナ侵攻に対して試みたのと同じように、「制裁から…国連やその他の場での影響力を行使して、イスラエルに停止を懇願するのではなく、強制する」という「あらゆる手段」を講じるべきだったと彼は述べた。

パレスチナ占領地域担当の国連特別報告者フランチェスカ・アルバネーゼは、戦争犯罪への共犯を直接主張するには至らなかったものの、英国を含む諸国は「数十年にわたり自らの義務を認識しながら、それに応じた行動を取ってこなかった」と指摘。これはイスラエルによる「パレスチナ人に対する広範かつ体系的な抑圧・搾取の長期にわたる構造的システムが、ジェノサイドへと転化した」状況を指す。

こうした会合は、パレスチナへの世論の同情が高まる中で行われた。土曜日には、全国で数千人が参加するパレスチナ支援デモが行われる見込みだ。

パレスチナ連帯キャンペーンのベン・ジャマル代表は「世論の根本的な変化」を指摘した。

「イスラエルは世論の法廷でより孤立しているが、政府の行動様式を変えるには至っていない」と彼は語った。

英国はここ数カ月、イスラエルの攻撃を非難し、今月下旬の国連総会でパレスチナ国家を承認すると見込まれているが、ガーディアン紙が木曜日に報じたところでは、イスラエルのイサアク・ヘルツォグ首相が来週英国を訪問する予定だ。

英国は外交関係を維持しているだけでなく、ガザ上空に監視機を飛ばし続けており、イスラエルとの情報共有の可能性について疑問を投げかけている。また、グローバルプールプログラムを通じてイスラエルにF-35の部品を供給している。

ガザの草の根支援団体「サミール・プロジェクト」の共同創設者であるパレスチナ人のハラ・サバ氏は、緊急医療を必要とする避難児童の受け入れ数が、イタリアやスペインなどの国々よりも少ない理由を疑問視している。

「英国は積極的に私たちを殺しているだけでなく、支援も拒否している」と彼女は語った。

ガザでボランティア活動を行っている英国人外科医、ビクトリア・ローズは、1 日に数十人、多くの場合は 100 人以上もの人々が殺され続けているイスラエルの攻撃の影響を目の当たりにし、2024 年 11 月に、活動家たちとともにスターマー首相に初めて行動を求める手紙を送った。

しかし、2025年6月に彼女がメディアに出演し、さまざまな報道機関に、彼女が目の当たりにした栄養失調の影響について話してからようやく、彼女と他の医師たちは、Zoom を通じて首相と面談するよう招待された。彼女はまた、ウェス・ストリーティング保健大臣とも直接面会した。

法廷で、この会談が英国政府による積極的な行動につながったかどうかを尋ねられた彼女は、「私たちが知る限りでは、そうではありません」と答えました。