反原発コスプレイヤー 譲<ゆずる>

譲<ゆずる>さん
譲<ゆずる>さん

ナデシココスプレーとしてネットでひろく知られる譲<ゆずる>さんに反原発を志すようになった理由やこれまでの経歴について伺った。

譲さんのMy historyをながーく教えてください。

普通の家庭に生まれ普通に育ちました。そしてオタクになりました(笑)
実家は四国ですが、親の転勤に付いていって東京にも長く住みました。
親の離婚や親との衝突、学校への違和感などで高校を途中で行かなくなり、通信制で卒業はしましたが
軽い鬱などでなかなか自立できず、一念発起して上京し就職した先で上司と結婚。
一男をもうけましたが震災があり、原発事故やあらゆる面での価値観の違いが浮き彫りとなり離婚。
現在は価値観のとても合うすばらしい人と出会い再婚してとても幸せです(笑)

チュニジアとの関わりをもったのはどういった経緯ですか。
原発事故が非常にシビアであることを認識してすぐに日本を出ることを考え始め、ネットで情報収集をしていたところ
ご縁があってとある日本人女性と知り合い、自宅に快く招いていただき2012年2月から3月の1ヶ月間、チュニジアに滞在しました。
その後もずっと良いお付き合いをさせていただいております。
また渡航する予定なので、それに向けて着々と準備を進めています。

反原発を志すようになったキッカケは
福島第一原発の大惨事です。それまでは原発事故に興味をもって調べたこともありましたが、やはりあくまで対岸の火事でした。
しかし原発事故は一つの面でしかなく、日本が抱える問題の一つにしか過ぎず、根本的に起こるべくして起きた事件だと思っています。
ですので今となってはただ「原発に反対である」と表明する以上に、
「日本、果ては世界の欺瞞にNOを突き付ける」ことが自分の軸となっています。
そしてそのためには使い捨て奴隷の歯車からいち早く抜けることが、体制への分かりやすい意思表示かなと考えています。
たまたま以前から漠然とですが、日本ではなく外国で暮らすことを考えていました。
自分自身が日本社会に適応できてこなかったこと、経済がもたらす豊かさに疑問を感じていたこと、人間らしい生き方の理想を思い描くほど、日本では難しいという結果に思い至り子供ができたことで、より一層日本の社会構造の歪さや教育への不安感が増大しその決心は固まりました。

社会運動に関心を持つに至った経緯を教えてください。
父親が政治に詳しかったので、10代のころから関心はありました。
ただ積極的に自分の意見を発信するようになったのはやはり結婚して子供が生まれてからです。


前の旦那さん・いまのダンナさんとのなりそめを教えて頂けますか。

前の夫とは職場の上司・部下でした。
現在の旦那さんとは同じネットゲームをしていて、その公式イベントで出会いました。
私はそのときコスプレしていて、彼に後ろから声をかけられて、振り向いたらものすごいイケメンが立っていてどう見ても一般人だったので
「この人間違ってこの会場に来ちゃったのかな?」って思いました。
話してみたら自分と同じくらいのオタクだったのでとても安心して意気投合しました。
自他共に認めるバカップルです。(笑)

コスプレを始めたキッカケや動機は何ですか。
中学生のとき、大好きだった封神演義の同人誌即売会に行き、そこで初めてコスプレしました。
洋裁もよくわからないのにダッキちゃんのレオタードをちくちく縫いました。
いろんな意味で、我ながらすごい勇気だなと思います(笑)

どんなコスプレをきていらっしゃるのですか
ゲームが好きなので、主にゲーム系です。
これまでやった中で多いのは遙かなる時空の中で、マビノギ、封神演義などジャンプ系、
魔法少女まどか☆マギカ、SAO、アトリエシリーズ、FFなど。

どうやって撮影するのですか
大型イベントにも参加しますが、メインは外ロケやスタジオ撮影です。
基本的にカメラマンさんと1:1で撮影します。
屋外の場合はきちんと許可をいただき、一般の方の邪魔にならないように撮影します。
撮影中はキャラクターに乗り移られるように(?)意識のスイッチを変え、表情やポーズでらしさを出すのはもちろん、光源の当り方・影のつきかたもできるだけ想像し「雰囲気が伝わる良い画」になるようカメラマンさんと協力して試行錯誤しながら撮影しています。

コスプレにかかる諸々費用はどれくらいですか。
衣装にかかる費用は、自作で安く済めば3000円ほど~購入した場合はウィッグ等込で大体15000円ほどです。
それに撮影地までの交通費、施設使用料、スタジオ代、イベント参加費などがかかります。

どこでお披露目するのですか
個人撮影以外ですと大型イベントです。コミックマーケット、TokyoGameShow、DreamParty、WonderFestivalなど。
海外のイベントにも行ってみたいです。また、ヨーロッパでファンタジー作品などにピッタリなロケーションで撮影してみたいですね。
写真集やCD-ROM製作を企画しているので、これからはもっと多様な方法で表現活動していきたいと思っています。

反響はどうですか。
有難いことで、周囲からはご好評をいただいています。
が、被写体としてのレベルはもちろん写真そのものの品質やレタッチの技能をもっと向上させて、1枚1枚を額に飾っても見劣りしないくらいの作品を作っていけるよう、より努力していきたいと思っています。

20130820_410544


Be the first to comment

コメントを残す