2021年9月7日、福山哲郎「立憲民主党」幹事長が定例会見を行った。
以下、日仏共同テレビ局France10支局長の及川健二と福山幹事長とのやりとり。
「事業仕分け」と「SOGI」について
【「フランス10」・及川記者】
いよいよ政権交代ということで頑張ってほしいが、2点伺いたい。1点目は、河野太郎さんが当時事業仕分けをやっているときに自分がやりたかったという発言をしていることが話題になっている。事業仕分けを、今、福山幹事長はどう評価されているかということが一点。
もう一つが、立憲民主党はLGBT政策に大変熱心だが、Tの問題、SOGIでいうジェンダーアイデンティティのことについて、ちょっと専門的だが伺いたい。ジェンダーアイデンティティを性自認ととるのか、性同一性ととるのか。性同一性ととる場合は医師2人の判断が必要で大変時間がかかる。一方で、性自認と広く捉えると、イギリスの例でいえば女性刑務所で男性器のついた女性が女性を5人乱暴したという事件があり、最近ユーチューバーで有名なゆうかんという方が、女性と性自認なのだが、女子トイレに入って警察に連行されるという事例があった。SOGIのジェンダーアイデンティティを性自認ととるのか性同一性ととるのか、どちらなのか。もし性自認ととる場合はどの程度の範囲にすべきだとお考えか伺いたい。
【幹事長】
1点目、事業仕分けですね。2009年の政権交代の際、事業仕分けが大変国民の注視、そして期待の中で行われました。一定の無駄な事業の改革があのときに行われたと思っておりますし、あのときに我々は子ども手当等々の財源をあの事業仕分けで捻出した経験を持っています。ですから、一定の成果は上がったと思います。また、現状どのぐらい無駄な事業が政府の中で行われているのかということについても、我々としても政権交代をした暁には検証していかなければいけないと思いますが、先ほど枝野代表も言われましたように、選挙が11月にずれ込むというような、憲政の常道とは逸脱したような状況で選挙が行われる可能性があるということになると、予算編成までぎりぎり時間がない状況になると思います。その中でどの程度できるかは何とも言いようがありませんが、できるだけ無駄を省き、そして次年度の予算にしっかりと事業仕分け的なものができるような体制をつくっていきたいと考えます。
2点目は、専門性があってなかなか難しいことだと思います。特にどの範囲で認めるかということになると、その範囲から少し外れたような方々が、またこれで排除の議論が出てまいります。ですから、私は今ご指摘のあった性同一性と性自認どちらをという二者択一で申し上げられるような専門的な知識はありませんが、しかし一方で、そのことを決めれば決めるほど別の意味の排除が出てくる可能性があるので、慎重に専門家のご意見も踏まえながら考えていかなければいけないと思います。
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