片山さつき参院議員が語る仏留学のススメ(序)

 私は今年6月、2004年7月から2006年3月までのフランス留学&滞在体験をつづった『フランスは最高!』(花伝社)という著書を上梓した。留学といえば米英両国に行く人が圧倒的だが、米英では決して得られない魅力をフランスという国は持っている。自著で私は、仏留学の「素晴らしさ」を実体験を通して書いた。

 私がフランスに渡るちょうど20年前に、同じく渡仏した女性がいる。当時、大蔵省の官僚だった自由民主党の片山さつき参院議員だ。片山さんもまた、仏留学の魅力を味わった方である。

 片山さんはフランスの政治家、官僚、実業家を多く輩出する超エリート校・フランス国立行政学院(École nationale d’administration、通称ENA=エナ)に2年間、国費留学生として留学した。エナ卒業生はフランスでは“現代の貴族”といわれるくらいのスーパー・エリートで、同校の卒業生(通称・エナルク)がフランスという国を動かしてきたといっても過言ではない。片山さんは日本人女性として初めて ENAに留学した貴重な存在だ。

 私事で恐縮であるが、ENAには劣るが同じくエリート養成校といわれるパリ第9大学・ドーフィーヌの修士課程に私も留学した。

 20年の差があるとはいえ、片山さんと私はフランスの最高学府で学んだという共通の経験を持つ。片山さんに話を聞いてみて、今も昔も仏留学の魅力には一片の変わりがないことを知った。

 財務省(旧・大蔵省)でキャリアの道を歩み、衆院議員になって、経済産業大臣政務官も務めた片山さんは、仏留学経験者の中の成功者といえる。しかし、留学時はエリート校だからといってぜいたくな暮らしをしたわけではなく、一留学生として庶民的な生活を送ったそうだ。仏留学を志す人にとって、片山さんの経験は大いに参考になるだろう。

 留学を目指す人だけでなく、フランスという国に少しでも興味のある人のために、多忙を極める片山さつき参院議員に時間をつくっていただき、フランスの政治・文化・言語・映画・恋愛・料理・ワイン・留学生活について存分に語ってもらった。片山さんが留学生活やフランスについてメディアでじっくり発言するのは今回が初めてだ。知られざる若かりし頃の思い出を初公開――である。

(インタビューは上・下2回に分けて明日から掲載します)

Par OÏKAWA Henri-Kénji

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