台湾総統選で暗殺の可能性も?黄文雄氏が中国・台湾問題を解説

台湾出身の評論家・黄文雄氏が11月26日、都内で「これから始まる中国の悪夢」と題する講演を行った。黄氏は尖閣諸島の問題について

「中国にとっては尖閣というのは、とる理由はゼロに近い。最近は習近平も(尖閣の問題では)反省してきている。習近平はやり過ぎる傾向にある。本来ならば日米とまで喧嘩する必要はないのだけれど、わざわざ喧嘩を売っている。そのやり方に周囲の疑問も多い。これから彼の力がだんだん弱くなってきて、外に対してだけでなく、内部においても本来ならば仲間に入れる連中を叩き出してしまっている。それ故に習近平は孤立している。尖閣でこれ以上のことをすることは、彼が損するだけだから、やることはない。周りが賛成しない。今の関心は南シナ海に向いている」

と解説した。

黄文雄氏

来年一月に行われる台湾総統選については、

「予想外のことがなければ、民進党が勝って70年の国民党の体制が崩壊する」

と指摘した上で、

「中国がどういう手を出すかといえば、民進党の蔡英文主席を暗殺するのは反発が強いから、ひょっとしたら、国民党の朱立倫主席を暗殺する可能性がある。暗殺すれば選挙中止の口実になる」

と予測した。その上で、

「台湾が今どういう問題を抱えているかと言えば、馬英九・政権で台湾元で7兆元赤字がある。政権交代すれば、赤字だけが次の政権に回されることになる。現在、地方財政も深刻で、給与さえ払えていない。台湾の次の手は、日本やアメリカから借金をしながら立ち回っていくしかない。だから、両国とはもっと緊密になっていく。国民党が崩壊すればアジア情勢が一変する」と述べた。

黄文雄氏

最後に黄氏は

「憂慮するのは、民進党の勢力がそんなに政治経験がないことだ。蔡英文の次の政権でないと台湾の独自の路線を打ち出せないのではないかと心配している」

と台湾の先行きに懸念を示した。

参照:探偵ファイル

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1 Comment

  1. 戦後70年が過ぎた今、日本同様に臺灣でも戦後体制の変遷が必要だ。日本では憲法九条であり、臺灣では中国国民党政治の終焉である。それは、日本の米国の呪縛からの解放であり、臺灣の支那中國からのそれである。

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