加計疑惑・首相答弁 疑問答えずはぐらかし 小池晃「日本共産党」書記局長、定例会見 関係者の証人喚問を

 日本共産党の小池晃書記局長は14日、国会内で記者会見し、加計学園疑惑をめぐる同日の衆参予算委員会の集中審議で安倍晋三首相が「正面から疑問には答えず、ことごとく、はぐらかすことに終始した」と批判しました。その上で、獣医学部新設認可の経過に関する疑問も次々に出てきたとして、柳瀬唯夫元首相秘書官や加計孝太郎学園理事長ら関係者の証人喚問などを求めると表明しました。

 小池氏は、自身の関与を否定する安倍首相が、▽自身から指示を受けたという人は一人もいない▽国家戦略特区諮問会議ワーキンググループ座長の八田達夫氏は選定の過程に「一点の曇りもない」と述べている―として開き直っていることに言及。「『指示を受けたという人は一人もいない』ということについて、今井尚哉氏(首相秘書官)、柳瀬氏、藤原豊氏(元内閣府審議官)、山本幸三(前地方創生担当)大臣も含め、直接、証人喚問でたださなければ『一人もいない』とは断言できない」と指摘しました。

 さらに、選定過程に「一点の曇りもない」との“反論”についても、「問題は選定の過程が始まる前の段階だ。レールに乗る前の段階で手とり足とり特区の適用になるよう優遇的な対応をしたのではないか」「テストの前に答えを教えておいて『テストは公平に行われた』といっても、全く反論にならない」と断じました。

 また小池氏は、政府が獣医学部新設を「1校に限る」と正式決定する2カ月以上も前に、当時の山本地方創生相が京都府側に「1校しか認められない」と伝えていたことを示す面談記録が田村智子副委員長の追及で明らかになったとし、「まさに『加計ありき』だ。加計だけが通れる穴をあけ、加計が通った後で穴をふさいでいたことになる」と述べました。

 小池氏は、山本、柳瀬、藤原の各氏、加計理事長の証人喚問とともに、「記憶にない」と繰り返した柳瀬氏の答弁を否定した中村時広・愛媛県知事の参考人招致が必要だと強調。安倍首相が、自身の関与の“証拠”を示すよう野党に迫ったことについて、「全く本末転倒だ。柳瀬氏の話に中村知事はすべて完璧に反論しており、証拠を示す責任があるのは政府だ」と指摘しました。

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