日仏共同テレビ局France10支局長の及川健二が松井一郎・大阪市長とバトル

大阪市の松井一郎市長は12月23日午後、定例会見を行った。そこで、日仏共同テレビ局France10支局長の及川健二とバトルが交わされた。その模様をお届けする。

◇◇◇
France10:France10の及川と申します。府と市合わせてコロナ対策をやっていらっしゃるので、コロナ対策についてお伺いしたいと思います。大阪府のコロナの人口比当たりの死者は全国ワースト、それを吉村知事に聞いたら、いやいや、感染者当たりは全国10位だと、いや、全国10位でも高いと思いますけども、それで維新の議員さんが中の上だと、対策を過剰に褒めているのもありましたが、大阪のコロナ対策、そういう客観的数字をもってもうまくいっていると思いますか。

松井:うん。吉村知事は全力でやっていると思う。

France10:大阪市としては特に対策はうまくいっている、市長としてはうまくいっていると思っていますか。

松井:大阪のコロナ対策は司令塔、大阪府知事の下で対策本部をつくる。われわれ大阪市としては基礎自治体として決まったことに全面協力をして下支えをしています。吉村知事は必死でやっていると思います。

France10:あと先月、先々月か、市長の部屋の公務日程を見ると、総選挙近くになると市庁舎にいらっしゃらないという。一方で、私は維新のプレスリリースが来るので、市長はどこに行かれているのかなと思うと、東京にいらしたり、全国を回っていらっしゃる。こんなに市庁舎を空けて大丈夫なんですか。

松井:何か問題ありますかね、大阪市として。

France10:いや、じゃああなたがいなくてもいいんじゃないですか。

松井:僕はちゃんとここにいないけれども、ガバナンスを利かせながら組織を動かしている。

France10:じゃあ普段はいなくても特に、もうリモートワークでやれる形という。

松井:いや、リモートワークでやれるところは、今はコロナですからリモートワークでやっています。

France10:分かりました、ありがとうございます。

France10:France10の及川です。IRの経済効果の元データをIR推進局に情報公開をしたら、黒塗りのデータ、のり弁が出てきたということですが、これはなんで示せないんでしょうか。

松井:相手があるからでしょ。

France10:相手があるから。他意はないと。

松井:まったくありません。

France10:France10の及川と申します。令和元年の政策活動費を見ると、馬場幹事長、当時、ふた月で2000万円、党からいっているということがありますけども、ご本人に聞いたら飲食とかにも使ってると言っている。なんで政策活動費は公表できないんでしょうか、使い道。

松井:馬場幹事長が言ってるとおり飲食とかに使ってる。それから相手があるから、やはりなかなか公開できないということです。

France10:じゃあ、今後も政策活動費は非公開で維新としてはいくというつもりでしょうか。

松井:誰と会ってた、それからどこでというのは、これはできるだけ、やっぱりプライバシーに関わる部分もあるから、そこはさっきあなたがおっしゃっているように黒塗りになるかもしれないけども、できるだけやっぱり公開はしていきたいと。何を食べてたとか、そういうこととか。

France10:政治資金収支報告書でNHK党さんなんかはどこで飲んだかとか、誰かは書いてないですけども、そういう方向は目指さないんでしょうか。

松井:お店に迷惑掛かるというところもあります。

迷惑が掛かるような行為をしているということか

France10:迷惑掛かるような行為をしているということですか、お店に、食事されて。政治家がだって別に食事しに行くから、それが公開されたら迷惑っていうのはおかしな話じゃないですか。

松井:やっぱり、でも、どこどこの誰々さんがよく行く店とか、そういうところにメディアが押しかけたり、それからわれわれも維新の議員がよく行くから、例えばわれわれ、さっき僕が立憲さんのことについては大批判やってますけど、立憲さんの支持者の方からやっぱりそういう、なんて言うかな、嫌がられるとか、お店に対してのイメージが悪くなるとか、そういうこともありますので、やっぱりそこは慎重にやらないと駄目だと思います。

France10:そうすると、またNHK党の例を出しちゃうんですけども、キャバクラとかに行くとかっていうこともあり得ちゃうんじゃないですか。

松井:キャバクラ行った領収書の店の名前出さないでも、だいたい分かるんじゃない?

France10:値段でね。

松井:うん。

France10:クラブとかだったら。じゃあ額は取りあえず出すと。店は出さないということで。2年前の参議院選挙の日本記者クラブで、党首討論で、志位さんに松井さんが、身を切るなら政党助成金を切ったらどうだって言われたわけですが、助成金を受け取らないうんぬんはどうかとは思うんですけれども、15億円基金として、本来であれば国に返すべきお金を、15億円ため込んでいるっていうことについてはどうお考えでしょうか。

松井:本来ならっていうのは、それは違法だと言っているの?

France10:違法ではないです。

松井:そうでしょ。

France10:法の趣旨としては、だって、国民常識って何かって普段おっしゃっているのに、そこで違法かどうかって、法の問題ないんですか。

松井:
だから、われわれも組織として、職員も抱えてきています。そういう中で、今、活動を継続する中では、やはりそういう、ある一定スパンの経費というものは確保しなければならない。こう思ってます。

France10:議員増えて、政党助成金、来年、その倍の30億ぐらいになりますけども、じゃあそれもまた、基金としてどんどんためていくというおつもりなんですか。

松井:基金としてためようと思ってやっているんじゃなくて、いろいろと選挙と、活動、選挙とかでやっぱり経費は掛かりますけども、この経費をなんとか抑える中で、やっぱり組織を、われわれ政治家だけではなくて、この組織で働いている人たちを守るためにも、やっぱり一定期間のスパンでの運営というものは考えています。

なぜ政党助成金だけは削減できないのか

France10:組織維持なら、国会議員報酬だって別に削減する必要ないと思いますけども、なんで政党助成金だけは削減できないんですか。少しでも返したらいいんじゃないですか。15億も去年余ってますよ。

松井:返したらとか、それは法律の範囲で組織を運営するためにそれだけあって、一定スパンの財源、財政運営をやっているということ。それはあなたの言われてる、あなたの考え方とは違うかもしれない。

France10:次に、昨年の12月25日に鈴木宗男さんが維新の名義ですが、北海道障がい者スポーツ連盟に50万円、直接伺って、理事長に献金、寄付をしたわけですが、これは問題ではないですか。

松井:問題になるの? だって障害者の団体の人に鈴木宗男さんが、その団体でしょ。個人じゃないんでしょ。

France10:団体。

松井:団体に少しでも役立ててほしいとして寄付して、問題になるの?

France10:総務省、宗男さんの場合は、参議院選挙の全国ブロックです。ということは有権者全員が有権者です。そうすると公職選挙法199の3で、名義、まず名前を表示しちゃいけないし、類推されるようなこともいけないと。だから直接行くのはあかんのじゃないでしょうか。

松井:それは党として行ったんじゃないの? 名前は鈴木宗男で出してるの?

France10:だから宗男っていうので、党として出したとしても、総務省に確認しました。普通が、やるのは、政党支部が、例えば長寿】の方に支部名で、そこに支部長名書くかどうかで違法かどうかっていうのに、宗男ちゃんの場合、自分で、本人が行っちゃったんだからもう、公職選挙法199の3の、もろ違反じゃないですか。

松井:いや、それは一度確認します。

悪徳金融の代理人だった吉村知事が維新副代表なのは問題ないのか

France10:はい。分かりました。あと吉村知事の資格について伺いたいんですが、彼は武富士の弁護人でした。それでご本人が和解調書で書いたことですけども、違法行為を担当していらっしゃったと。そういう方が維新の会の副代表でいることは問題ないんでしょうか。

松井:まったく問題ありません。

France10:武富士で2,000人の方が自殺されたといわれていますが、しかも違法行為を担当された方でも問題ないと。

松井:それは吉村さんが担当したんじゃなくて、会社としてその仕事を受けられたんでしょ。吉村さんの事務所が。

France10:はい。

松井:勤めている。

France10:3人です、弁護士。

松井:勤めている事務所がクライアントからそれを受けて、その担当弁護士を吉村さんがたまたまやった。そこの勤め先がクライアントから受けた依頼を、そこに勤めている弁護士がやったら、それは全て、その担当者の弁護士が全て悪なの?

France10:いや、実際に被害を受けた方に聞いたら、実務で出てきたのは吉村さんだと言っています。

松井:吉村さんが勤めている事務所の一弁護士でしょ、それ。

France10:3人のうちの1人です。

松井:それを要は弁護士事務所がクライアントから依頼を受けて、仕事ですよ、それは。ビジネスです。そこへ勤めてたら、もう全て悪だと言われるんなら、それは違うと僕は思います。

France10:分かりました。ありがとうございます。

YouTube Preview Image

Be the first to comment

コメントを残す