女の体のどこがワイセツなのか-ろくでなし子さんが会見「風呂は週2回、冷房なし、トレーナー着用」代用監獄の非人道性を告発

女性器の3DをダウンロードできるURLを支援者にメールで送付したことが「わいせつ電磁的記録頒布」に当たるとして逮捕された芸術家のろくでなし子さんが2014年7月24日に日本外国特派員協会にて山口貴士・弁護士と共に会見し、逮捕の不当性を訴えた。同時通訳は山口弁護士が務めた。

ろくでなし子さんは、男性器を指す俗語「ちんこ」は公の場で口にできるのに、女性器を指す俗語「まんこ」を公で発音したり、文字にしたりすることが躊躇われる社会状況に疑問を呈し、「まんこ」を基にした表現活動を行ってきた。

France10は不当逮捕した警察と徹底抗戦する意志はあるのか、また、日本におけるゲイムーヴメントの始祖「伝説のオカマ」こと東郷健さんが猥褻関連の罪で繰り返し逮捕されたことに抗議して、選挙に立候補し続け、政見放送や選挙公報で、猥褻規制を指弾してきた例を挙げて、立候補はありうるのか……質問した。

「まんこ・パーティー」率いて立候補も検討

ろくでなし子さんは仮に起訴され、不当な判決が出た場合は、最高裁まで争うと宣言し、

「選挙に出るとしたら、『まんこ・パーティー』を率いたい」

と半ば冗談気味に発言して、記者たちを笑わせた。

また、逮捕後の扱いについて

「犯罪者と確定したわけでもない人がいるのに、検察庁に行くときと裁判所に行くときに護送車に乗せられていく。待ち合わせの場所はものすごくせまい部屋に10人くらいのひとが押し込められ、手錠をかけられたまま、とてもかたい木の椅子に6時間くらい座らされることになる。ご飯のとき、裁判所で待っている折は、手錠が繋がれっぱなしのまま食べるのを強いられた。その(待合)部屋はクーラー(冷房)がなく扇風機しかない。トレーナーを着ているので暑くて脱ごうとすると怒られる。」
「手錠は限界ギリギリまで締め付けられ、指が痺れていたいと申し出ても、我慢しろといってとりつく島もなかった」

と述べ、代用監獄制度の非人道性を批判した。

記者の視点-猥褻をめぐる闘い-

ろくでなし子サンは「まんこ」について相当な愛着を持っておられる。そして、「まんこ」と口にすることも、文字にすることも憚れる現状に疑問を呈した。これは何も奇抜な意見ではなく、80年代のウーマン・リベレーション(フェミニズム運動)を支えた知識人・活動家は「おまんこ」「まんこ」という語を、女性が勝ちとるために積極的に用いたのだ。

猥褻をめぐる警察の不当逮捕は今に始まったことではない。1971年から選挙に出続けた「伝説のオカマ」こと故・東郷健「雑民党」党首は猥褻規制で逮捕された不当性を選挙公報・政見放送で訴えた。以下、92年の参院選選挙公報からの引用である。

「12 月 8 日。私、東郷健は突然警察に踏み込まれて逮捕されました。奇しくもその日は私たち人類が忘れてはならない大東亜戦争勃発の日、国家権力の名のもとに、天皇陛下万歳、と人々を災いのどん底に突き落とした、愚かな戦争を始めた日でもあります。私には猥褻はわかりません。警察のいう『劣情を催す』が猥褻だとすれば、そんなもんは個人個人、場所により、土地柄により、違うはずです。なぜ、どうして、私の行為のどこが猥褻なんでしょう。人間の体のどこが猥褻なんでしょう。男が男を愛して、なぜ猥褻なんでしょう。人間の性の自由は許されるべきです。誰が誰を愛しても自由な世の中が来てもいいはずです。いいえ、来るべきです。猥褻って一体なんでしょう。私には猥褻はわかりません」

ろくでなし子サン逮捕の報に接すれば、東郷健さんならば我がこととして、警察・検察を非難したに違いない。

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