小沢一郎「生活の党と山本太郎と仲間たち」代表は2月2日、国会内で定例の記者会見を行った。
黒田日銀が決めたマイナス金利政策について記者から問われると、小沢代表は
「日銀は金融政策について公正かつ中立に運営されなければいけないというのが建前であり筋道だ。安倍内閣と黒田日銀というのは、何となく運命共同体のような感じさえ受ける。アベノミクスが鳴り物入りで登場したが、事実上は中身がなくて上手くいかない。そこで、日銀がとにかく円安・株高にしようと、どんどんお金を印刷している。インフレ目標といっているが、ハイパーインフレになる危険性があると感じている。ジャブジャブお金を刷って金融機関に置いて、貸し出せ貸し出せとかけ声をかけているが、貸し出す先がない。優良企業は皆、金を持っているし、上手くいっていないところには銀行は貸さない。いま不動産融資がひじょうに増えている。銀行は不動産融資に行き着いている。そうすると、いつかの時のようにバブルになりかねない。銀行はお金を持っていたって、運用するところがない。国債だって40%以上は日銀が所有している。(マイナス金利政策で)経済は上向かない。ますます歪な形になっていくと思う」
と述べ、ハイパーインフレ・バブルの可能性について警鐘を鳴らした。
今夏の参院選の野党共闘について、小沢代表は
「全国レベルの問題として、各党が歩み寄って、そこで皆で力を合わせてやろうな…というところから始めないと、個別の選挙区で『俺が俺が』といったところで勝てっこない。枝葉の方から始まって幹に行こうとしても無理だ。基本の考えを五党寄り集まって合意を得て、個々の選挙区の対応を決めないといけない。維新と民主だけで話し合っても勝てない。自民党に代わる受け皿が出来たなんて、国民は思わない」
と述べ、野党五党による結束を訴えた。
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