増子輝彦「民進党」幹事長は23日、定例の記者会見を党本部で開き、北朝鮮問題や日米首脳会談、新党結党に向けての決意、安倍政権下で相次ぐ不祥事に対する対応などについて語った。
この中で増子幹事長は、北朝鮮が核実験や弾道ミサイルの発射実験中止を発表したことについて、「今までとは違って前向きな発言であり歓迎する」と述べると同時に「本当にこれが核廃止につながるのか」「中短距離の発射も廃止するかはまだ不明確だ」と疑問を呈し、「非核化実現まで最大限の圧力を維持することも当然のこと」と政府の姿勢を後押しする考えを示した。
安倍総理とトランプ米国大統領との首脳会談についても触れ、北朝鮮問題や拉致問題について何をどのように訴えたのかを「一刻も早く総理から中身の表明や発表をしてもらいたい」と求めた。
週末に石川、福井両県連大会に自身が出席したことに触れ、「皆さんから『とにかく頑張ってほしい』『われわれも一緒になってやっていく』という決意も示されたので、大変ありがたい思いと同時に、地方を重視するわが党としても地方の皆さんの声をしっかり受け止めて重視しながら、良い党に作りあげていきたいとあらためて決意を持った」と新党結党に向けて意気込みを述べた。
相次ぐ公文書の隠ぺいや改ざん問題、財務省の福田事務次官のセクハラ問題など安倍政権下で不祥事が続出していることについては、「5年半続いた安倍政治の強権体質がここに露呈し、なおかつ、内閣人事局のさまざまな弊害がこのような形で出てきたことを安倍総理がどのように深刻に受け止めていくのか。よく言われている『うみを出す』のはむしろ行政だけではなく、安倍政権がうみを出す責任を持っていかなければいけない」と強調した。そのうえで、野党6党幹事長会談で一致した麻生財務大臣の辞任や柳瀬唯夫元総理秘書官や藤原豊元内閣府審議官の証人喚問などを引き続き求めていく考えを示した。
福田次官のセクハラ問題に関連して、自民党の下村博文元文部科学大臣や長尾敬衆院議員の問題発言が報道等で取り上げられていることについて受けとめを問われると、「2人とも一体何を考えているのか」と憤り、下村議員については、「猛省していただくと同時に謝罪もしていただかなければならないし、下村さん自身が本心としてそういうことを語っているのかどうか1日も早く明らかにしてほしい」と語った。長尾議員については、「大変無礼な失礼な非礼な話であり、そんな発言がネットの中で出回っていること自体が彼の人格、識見を疑う」と強く批判した。
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