「三島由紀夫 89歳のお誕生日祭」主催者にきく

1月14日(火)夜、代官山の「風土カフェ&バー『山羊に、聞く?』」にて「三島由紀夫 89歳のお誕生日祭」が催される。
『三島由紀夫の来た夏』(扶桑社)著者の横山郁代さんのトークと、サーシャ横山あんど志村孝雄のライヴがある。
企画・主催する『オフィスパンタレイ』御手洗志帆さん(25)にインタビューした。

三島由紀夫 89歳のお誕生日祭はどのようなものですか?

タイトル通り、本年1月14日に生誕89年を迎える作家・三島由紀夫氏のお誕生日を祝い・偲ぶイベントです(笑)2部構成となっており、講演では静岡・下田で三島氏と交流があった横山郁代さんに三島氏との出会いや由縁など、おちゃめで可愛らしい三島氏を語っていただきます。ライブでは、ジャズヴォーカリストとしても活動する横山さんがジャズ、懐かしのポップスや三島氏が好きだった歌を唄いあげます。
トークあり!ライブあり!そしてビュッフェ付きという、作家のイベントにしてはとてもポップな内容で、三島ファンはもちろん、三島氏をあまり知らない方でも楽しんでいただけるかと思います。

開催しようとした理由と意義

一言でいえば、「三島由紀夫」を風化させたくないから。
いつか三島由紀夫展をプロデュースしたいので、その過程にこのイベントがあり、横山さんが抱く三島氏への想いが、私にとっては重要で、多くの方に共有してもらいたいなと思ったからです。

三島氏については、様々な立場の方が、様々な評価で語り尽くしていますが、
その偉大さはまだまだ語り継がれていないような気がして。
特に若い世代に対しての発信があまりないなと。
私が特に発信したいのは三島由紀夫のスター性。
古典を現代に展開させたり、三島氏は王道の文化をやりながら、もう片側でサブカルの帝王としても健在していたと思います。物凄くミーハーで、平凡パンチにも出ちゃうし、ボディビルで鍛え上げた肉体を披露したり、東大全共闘との討論にも出向いて行くし、ともかくあまりに多岐に渡って派手ですよね。

やはり同じ時代を生きた方だからこそ分かる空気があると思い、
私は賛否両論含め三島氏と同時代に生きた方と出来るだけ話をしたいなと思っています。
すべては三島由紀夫展のために・・・といった感じです。

なぜ三島に惹かれたのですか?どのようなところが魅力ですか。

何故でしょうかね。
やはり、文学もですが行動の純粋性も含め、三島美学に惹かれたのでしょう。
たとえば三島氏の評論などを読んでいると難解で、陽明学や西洋哲学の話にも持って行かれる。そこであまりにちんぷんかんぷんで、自身の無知さに向き合える。
三島氏のどの文章を読んでも、その現象が起き、苦しいのですが、三島氏は常に先にいて、私は一生懸命背伸びをしながら向き合っています。おそらく一生かかっても私の背伸びは終わらない。

そもそも私が初めて三島由紀夫という人物を知ったのは、恥ずかしながら20歳の時です。
遺作である「豊饒の海」の4部作を読んだことが始まりです。
キッカケは、年配の方に教えていただいたのですが、それが当時、路上で生活をしていたおじさんに。笑 そのおじさん、とても面白い方で「え?三島由紀夫も知らないの?本当に日本人?よくそれで生きてきたね」と私に言い放ったんです。それまでも会いに行くと何かしら本を手渡してくるおじさんで、色々手渡された中に「豊饒の海」の第一部・春の雪があり。
私はそれまで本が大嫌いでまともに小説さえ読んだこともない人間でしたが、三島由紀夫の「豊饒の海」には感激しました。今まで自分が叩いてこなかった扉がこんなにもあったのか!とくらくらしたのを覚えています。

三島由紀夫の魅力は、横山さんも言っていますがブリリアンカットのダイヤモンドのような方ということですね。

横山郁代さん「三島由紀夫の来た夏」はどのような本でしたか?

三島由紀夫氏は、昭和41年~45年まで毎年下田の夏を過ごしていました。この本は、下田の海を愛した三島氏と横山郁代さん(当時・中学3年生)との心がぽかぽかするような温かい交流が描かれた本でした。
「三島由紀夫=お茶目で可愛らしい」と思わず思ってしまう内容。
世間的には三島由紀夫=右翼だとか=ゲイだとか、なんだかそういうイメージでくくられることにうんざりしていてた時に、この本に出会いました。
私は、この本を読み感動して、下田の横山さんの所まで会いに行ったんです。
特に連絡もせず、そのまま行っちゃった。どんな方だろうとドキドキして会いに行ったら、パワーに溢れた方で即意気投合。

本の中のエピソードを一つお話しすると、
映画「憂国」の強烈なイメージがまだ記憶に鮮明な頃、下田で三島氏を発見した著者・横山郁代たち少女。いかにも少女らしいいたずら心でこっそりと三島氏の後を付けたそうです。ずんずん前を歩く三島氏を見て気付かれていないと喜んでいた少女たち。しかし、すべてお見通しの三島氏は、しばらくすると急に振り向いて黒メガネを上げて、著者たちにアッカンベーをしたそうです。
これが著者と三島氏の初めての出会い。他にもこの本の中には、三島氏の素顔に触れられるエピソードが満載。
さらに伊豆を舞台にした三島作品もよく理解出来ますし、横山郁代という少女のまっすぐ純粋さに元気をもらえます。

最後にひとこと

2014年1月14日、数字を目にするだけでなんだか運命を感じてしまうなぁと思っていたとき、三島由紀夫氏が大正14年1月14日生まれであったことに気付きました。
二度とないこの日にぜひお越しいただければと思います。

完成 最新チラシ 三島由紀夫.pdf

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