必見!『藤子スタジオアシスタント日記~まいっちんぐマンガ道~』が待望の舞台化

待望の人気漫画がついに舞台化か。

そう、『まいっちんぐマチコ先生』で知られる漫画家のえびはら武司氏が藤子不二雄スタジオでアシスタントをしていたときを描いた4コマ漫画『藤子スタジオアシスタント日記~まいっちんぐマンガ道~』がこのたび、カメジルシ演劇団の手によって、『まいっちんぐマンガ道~未来への扉~』として、舞台化されたのだ。実話に基づく喜劇であり、笑い尽くせるちょっと不思議な内容となっている。7月24日~26日までの3日間の公演で、荻窪駅から徒歩15分の劇場『オメガ東京』でご覧いただける。
フライヤーにはあらすじとして、
「漫画家・えびはら武司先生のアシスタント時代のお話を舞台化します。漫画家志望の若者・海老川タケシが、ベテラン漫画家・トビ子トビ雄に弟子入りし、トビ子スタジオで巻き起こる少し(S)不思議(F)な喜劇です。」
と書かれている。

原作をデフォルメした喜劇

脚本・演出を務めるIKKANさんは芝居の「見所」について次のように語る。
「えびはら先生の4コマ漫画を舞台にしたものですが、4コマ漫画だからエピソードとしてはとても短いはずです。この4コマを読み深めたときに、この4コマのウラにはこういうドラマがあるのではないか……という私の勝手な妄想と、『えびはら先生はきっとこういう風に考えていたに違いない』という、ふんだんに盛り込まれた私が考えた嘘が入っています。原作をデフォルメした格好いい芝居になっています。そこが見所です。」
「この舞台を見た後で、原作本を全部買って、『なるほどね。こういうエピソードが芝居でこういう風に描かれていたんだね』と、僕の妄想を共有していただければと思っています。たとえて言うならば、『釣りバカ日誌』を漫画で読んで、映画を見たら、だいぶ膨らんでいたぞと思うような感じですかね。あれくらいオーバーに作っていて、だけど、作者の本質から離れないような面白い人間ドラマに仕上がっています。今回の舞台がキッカケで原作をすべて読んでみたら、えびはら先生も喜ぶはずです」

亀吉「えびはら少年は自分の思ったことに関してすごく真っ直ぐ」

原作者のえびはら武司氏は舞台をどうみたか。聞いてみた。
「恥ずかしいですね。自分の過去をまじまじと思い出す感じで、こんなこともあったなと思いながら、楽しんで見ました。様々なエピソードがありましたが、自分の体験と近いものがたくさんある。これはないだろう……というものもありましたけどね。ただ、ほぼ原作に忠実です。僕目線で、偉大な二人の漫画家を描いているので、是非見てみて、どんな人だったのかな…と少しでも感じていただければ幸いです」
芝居では、海老川タケシが主人公になっていて、キーマンとなっている。大役を演じた亀吉さんにえびはら武司氏の青春時代を演じた感想を聞いた。
「原作を読んだときに、すごく素直な少年だったのだなと思いました。自分の思ったことに対してすごく真っ直ぐ。いまの時代では熱狂することについて、寝食を忘れて何かに熱中することについて、少し時代遅れだと思われている感があります。しかし、何かを生み出すためには、えびはら少年のような熱狂は必要だと思いました。」
どういう人に見て欲しいのか。
「この時代に生まれて、『自分とは何者か』とか『何で僕がこの世にいるのか』と、存在意義に迷われている人には是非ご覧いただきたい。きっと答えを気づかせてくれるようなヒントがこの芝居には詰まっています。この芝居は演劇の熱狂者のIKKANさんと天才漫画家のえびはら武司先生がコラボして素晴らしい作品になっている。見に来る前のあなたと、見た後のあなたがまったく違うようになっていますので、是非、観て、楽しんで、感動して欲しい…と思います」

みこえまゆ「純粋に笑って楽しんで」

今回の舞台は男性キャストばかりだが、紅一点、トビ子スタジオで働く事務員の女性・松岡さんを演じるみこえまゆサンに話を聞いてみた。
「この芝居は男性の方にウケるのではないか?と思いました。特別、男性目線というわけではないですが、共感できる部分だったりとか、ギャグ的な部分だったりとか、進み方とか、男性が盛り上がりそうな展開です。女の子も、もちろん、楽しめる内容ですので、ペアで一緒に来てもらいたいです。日によって内容も微妙に異なりますので、日替わりで来ていただければ…と思います。若い方にも、年を重ねてこられた方にも、純粋に笑って楽しんでいただける作品になっています。」

※舞台『まいっちんぐマンガ道~未来への扉~』詳細は下記サイトでチェックできます。
http://www.top-color.jp/?p=9979


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