マテュー=アマルリック~フランスの移民排斥と闘うハリウッド俳優~

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「東京は大好きですし来られてよかった」
東京国際映画祭のコンペティション部門に招待された仏映画『ラブ・イズ・パーフェクト・クライム』主演俳優・マテュー=アマルリック(48)さんは喜びをこう語った。映画では、自分の意識がとんでしまい身近な人を殺してしまうが、女性からたいへんにモテる大学教授役を演じた。スピルバーグ作品『ミュンヘン』に出るなど、国際的にも知られている。そんなアマルックさんが怒っているのは仏政治事情だ。
極右政党の支持率が一位になったり、16歳のコソボ系女子中学生レオナルダさんが同級生の前で警察に拘束され国外追放の憂き目に遭ったり、巨匠アラン=ドロンが極右政党への支持を表明したりと、「実に恐ろしく、恥ずべき状況」を呈している。
「ただ、レオナルダさんが排斥させられたあと、動き出したのは中高生でした。私には14歳と16歳の息子がいるのですが、いつも起こそうとしてもなかなか朝起きないのに、事件があって以降は、早朝に投稿し友達たちと学校を封鎖して抗議活動をしています。このムーヴメントが続くのでしたら、それは希望でしょう」
 アマルリックさんはこう語る。

及川健二(ジャーナリスト&政治哲学者)


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