2014年6月22日に、拉致被害者を北朝鮮から奪還するための国民集会が催され、被害者の家族・特定失踪者の家族が全面解決を願い訴えた。
一刻の猶予も許されない
挨拶に立った横田早紀江さんは
「モンゴルのウランバートルで孫のウンギョンちゃんと会うことができ、本当に夢のようなことでした。肉親的な慶びはありましたが、この問題(拉致未解決)を抱えての面会だから、ひじょうに緊張いたしました。彼女になんとかめぐみちゃんのことを聞きたいという思いと、聞き出せはしないという思いがあった。しかし、いうだけのことはいっておかないと思って、『わたしはあなたのお母さんが絶対に生きていると思っています。信じています。』そして、『他のもっと多くの人たちがみんなそっち(北朝鮮)にいっているけれど、みんな元気だと思っています。だから、あなたのお母さんとたくさんのみなさん全部が日本に帰ってくることができたときに、初めて日朝間の本当の平和が訪れるのだと思いますよ』といいましたら、不思議そうな顔で聞いていました。」
「北朝鮮拉致は国家犯罪なのですね。国家による犯罪を日本は受けている。たくさんの日本人が向こうで苦しんで帰るのを待ち望んでいる。」
「一刻の猶予も許さない緊迫感のある問題なのですから、いますぐにでも、外務省の担当の方、安倍総理、拉致問題に取り組んでこられた議員の方がすぐにでも集まって欲しい」
と、一刻も早い解決を訴えた。
横田めぐみさん奪還がゴールではない
横田めぐみさんの弟・哲也さんは
「北朝鮮は制裁に耐えかねてか、折れているようにも見えますけど、日本人は人がいいので、(再調査開始で)ついつい浮かれてしまう。でも、こういうときこそ、我々日本人は騙されやすいので、要注意です。そして、全員帰国が目的・ゴールでありますから、ややもすると北朝鮮は私の姉である横田めぐみを差し出すことによって、解決したといいかねない。日本人はそれ(めぐみさん帰国)に騒いでいくことが懸念される。シンボリックな人間の奪還は大事ですが、そこがゴールではない。」
と、被害者の全員帰国がゴールだと発言した。
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