経済評論家の勝間和代さんや尾辻かな子・衆院議員がLGBT問題で会見

2018年9月5日、LGBTに関する記者会見が日本外国特派員協会にて行われた。

出席したのは、経済評論家の勝間和代氏、LGBTアクティヴィストの増原裕子氏のカップル、豊島区議会議員の石川大我氏、世田谷区議会議員の上川あや氏、尾辻かな子「立憲民主党」衆院議員であった。

尾辻かな子・衆院議員の発言

立憲民主党衆議院議員の尾辻かな子です。私は国会の中で唯一LGBTをオープンにしているレズビアンの国会議員としてお話をさせていただきます。

私はレズビアンの当事者として政治の現場で政策を変えるために努力をしてまいりました。

私の政治キャリアは2003年に大阪府議会議員に当選し、2005年、当時の東京レズビアン&ゲイパレードの開会式で今日はレズビアンとして歩きますということでカミングアウトをしました。13年前になりますが日本では初めての同性愛を公表した議員ということになります。

大阪府議会では例えば大阪府の住宅供給公社に家族以外の人でも入れるようなハウスシェアリング制度やLGBTの自殺対策などに取り組んできました。それと同時にさまざまな団体の立ち上げにも関わりました。例えばLGBTの家族と友人をつなぐ会、あとLGBT支援法律家ネットワーク、大学生のサークルであるレインボーカレッジ、こういったことに私は関わってきました。

例えば今日、私は大阪から来てますけれども、2006年に初めて大阪で関西レインボーパレードをやった時の事務局長でもあります。そして2007年に当時の民主党から参議院選挙に立候補いたしました。その時に私、ここで記者会見したことを覚えています。

2007年の参議院選挙は残念ながら惜敗しましたけれども、2013年に繰り上げ当選させていただいて日本で初めてのLGBTを公表した国会議員という立場になりました。昨年の衆議院の総選挙では大阪2区から立憲民主党で立候補して当選をさせていただきました。

私、実は今回、杉田水脈衆院議員の週刊新潮への寄稿に対していち早くツイッター上でこの寄稿の問題点を指摘させていただきました。

今回、その私のツイートが1万2000リツイートして、それが毎日新聞にネット上で話題になっていると取り上げていただき、そこからマスコミに広がっていったという経緯があります。今回のことは、そういう意味でいうとネットでの発信がマスコミや世間に対し影響力を持った一つのエピソードだったと思います。

そして今回の発言の広がりを見て思うのはこの十年間、十数年間で、日本の社会がLGBTは人権課題であるということが広がってきた結果ではないかと思います。

私が2005年にカミングアウトした時はこれが果たして政治の課題なのかと言われました。2007年にここで記者会見をした参議院選挙の時、大きな記事にしていただいたのは海外の通信や新聞社だけで日本のメディアはなかなか取り上げようとしませんでした。今回の杉田さんの発言の報道量を見ると、この認識が大きく変わったことを実感しています。

今回の杉田さんの発言については立憲民主党としても厳重に撤回と謝罪を求めるコメントを出しています。そして、相模原の19人が亡くなった事件から発言当時約2周年を迎えておりましたので難病や障害者の団体もこの発言については抗議の声をあげています。

政治家は困難に寄り添い、その困難を解決することが仕事です。ですので、杉田さんの発言は私の周りの例えばLGBT当事者の友人たちは一日眠れなかった、涙をずっと流して涙がとまらなかった、そういうことを私に伝えてくれました。

それに対して今回、東京、大阪、福岡、様々な地域で抗議の声が上がったことを非常に喜ばしく思っております。

最後に、国政の場で私は今は立憲民主党のSOGIに関するプロジェクトチームの事務局長をしております。立憲民主党としては秋の臨時国会にLGBT差別解消法を合意を頂ける他党と連携して提出をしていく努力をしたいと思います。さらに言うと同性同士のパートナーシップを可能にする法律も今検討していますので、これもしっかり進めていきたいと思います。

国会の法制化に向けてこれからも頑張っていきます。ありがとうございました。

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