「サインウィズミー」ろう者が働く店 by 武島芽衣子(ろう者のジャーナリスト)

「サインウィズミー」というカフェをご存じですか?サインウィズミーで働いているのはろう者や手話を使う方々です。
ろう者の就労環境は厳しい状況にあるなか、障害を抱える方々が生き生きと働ける場をつくるため、このカフェはスタートしました。

コンセプトは「憩い」「学び」「相談」の調和した知的食空間、そして「スープ」「スイーツ」を通して手話空間を楽しむ場を提供する新たなカフェです。またひとりでも気軽にパスタを食べられるカフェ。

「サインウィズミー」について、ご紹介します!

「サインウィズミー(Sign with Me)」というカフェです。文京区に2店舗あります。

公用語を日本手話と書記日本語とするスープカフェとして2011年12月27日に本郷の地に誕生しました。(本郷三丁目店)

2016年4月から2号の春日店がオープンしました。

カフェの特徴は、聴覚障害を持つスタッフが運営しているということ。自らも聴覚に障害を抱えるオーナーが生み出した、新しい形のカフェです。

「サインウィズミー」の公用語は、手話と筆談。

スタッフの満面な笑顔があり、「いらっしゃいませ」の日本手話がお出迎えしてくれます。

手話はできないけど、注文はどうするの?と思うかもしれませんが、心配はいりません。筆談で伝えたり、メニューを指さしたり、ジェスチャーなどでコミュニケーションを取り注文します。

手話カフェをオープンしたきっかけ

オーナーの柳さんが独立まもないある日、カレーの香りに誘惑されインド料理屋さんに入りました。

そのお店はメニュー表が全て英語で、日本語が通じず柳さんは手話やジェスチャーで注文を試みました。その時、意思を伝えようとしていることを楽しんでいる自分に気づいたそうです。

ろう者でもできるのでは無いかと感じ、ジェスチャーとして店を建てようと思いました。

「この店に行くと日本語が通じない外国人がいる、この店には手話しか通じないろう者がいる」という状況を楽しんでもらいたいと思うと同時に「手話カフェはありだな!」と確信した。

そこで自分が開店するお店は、聞こえる人、聞こえない人、関係なく声を使わずに手話や筆談で注文を行うことにしたそうです。

店内には大きなボードがあり、ここで自由にコミュニケーションをとったり、メッセージを残すことができます。手話ができない方でも、スタッフの方々との交流を楽しめますよ。また、声を発さない空間は静かで落ち着くという意見も多いようです。都会の喧騒から少し離れて、静かに過ごしたいという方にもおすすめです。

芸能人やアイドルなど訪れているようです。SKBやダチョウ倶楽部など来て頂いたRR本を設置しております。

店内では簡単な手話を学ぶこともできます!手話を教えてくれる場所はなかなかないため、カフェで気軽に学ぶことができるのは、とても貴重ですよね。「サインウィズミー」をきっかけに、手話の学習を始めるのも良いかもしれません。

従来の障害者向け就労支援では、仕事を紹介してもすぐに辞めてしまう方が多かったそうです。その理由は、障害者雇用率を上げるためだけに雇用をする企業が多いこと、また採用されても小さな仕事しか任せてもらえないことにあります。障害を抱える方が活躍できる場がなかったのです。

当事者による当事者のための支援

そんな中、自らも聴覚に障害を抱えるオーナーの柳さんが、障害を抱える方が活き活きと働ける場をつくるため、「サインウィズミー」を立ち上げました。カフェという場を通して、多くの人とコミュニケーションをとりながら、自ら考え働くことができます。当事者だからこそ生み出せた、本当に当事者のためになる支援方法です。

手話と筆談が公用語のスープカフェ、「サインウィズミー」。聴覚に障害を抱える方々が生き生きと働いている、でっかい素敵な場所です。静かな空間が好きな方、手話勉強会、貸し切ってイベントなど、皆さんさまざまな目的でこのカフェを訪れているようです。全国でも数少ない手話カフェ、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。


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